今、音声配信の成長期が訪れています。
ここ最近、にわかに広まっている音声配信。
アメリカでは数年前からPodcast(ダウンロードできる音声コンテンツ)を聴く文化がありました。
日本でも「音声配信ブーム」の兆しが見え始めています。
スマホひとつで手軽に配信できる簡単さもあって、自分でラジオを始める人も増えています。
記事の内容
- 音声配信アプリ一覧
- それぞれ機能の違い
- ユーザー層の違い
- オススメのアプリ
- マルチ配信について
「そもそも音声配信とは?」という全体像が把握したい方は以下のまとめ記事がわかりやすいと思います。
音声配信の戦国時代!
現在の日本の音声配信は黎明期です。
たくさんのアプリやサービスが立ち上がっていますが、ほとんどがスタートから5年未満のサービスです。
(独立系で最初のVoicyのサービス開始は2016年)
世界を見てもシマラヤが2012年。
日本のインターネットラジオの「radiko」は2010年スタート(エリアフリーは2014年から)
上の表は「Voicy」という音声配信アプリを運営するVoicy社が自社サイトに掲載した、国内の音声配信サービス業界のカオスマップです。
いっぱいある・・
確かにカオス的だね
表にはインターネットラジオのradikoや音声アシスタントのalexa(アレクサ)なども含まれているので、厳密には「音声配信サービス」のみではありません。
しかしそれにしても、現在では日本にも多くの音声関連サービスがあることは分かります。
主な音声配信サービス
赤線で囲ったのが、いわゆる「音声配信サービス」です。
系統別に箇条書きにしてみます。
他にもたくさんの音声配信やPodcastを聴けるサービスがあります。
(今はまだ)知られていないサービスも入れれば数は何倍にも増えます。
中国系の音声配信サービス
アメリカだけでなく、中国も音声配信が盛んです。
中国系の主なサービスをあげてみます。
- 蜻蜓fm (qingting.fm)※トンボの意
- 喜馬拉雅(Ximalaya,com/シマラヤ)
- 荔枝(lizhi.fm/レイシ)音楽・ポッドキャストなどの複合音声コンテンツサービス
- 懶人聴書(lrts.me)オーディオブックサービス
などがあるようです。
いまのところ日本語対応はないみたいです。
ちなみに「喜馬拉雅(Ximalaya)」はHIMALAYA(ヒマラヤ)として日本でもユーザーを増やしています。
※中国語読みでは”シマラヤ”ですが、日本語の読み方は”ヒマラヤ”になります。(法人名は「シマラヤジャパン」2017年から)
上記以外の音声配信プラットフォーム
実際には上記のカオスマップ以外にも「ラジオ的なコンテンツを配信できるプラットフォームサービス」は多数あります。
本来のメインサービスは音声じゃないけど、音声配信としても使えるというプラットフォームです。
例をあげると
- YouTube
- ニコニコ動画
- note
- Soundcloud
YouTubeは音声のみをアップロードもできるし、noteにも音声配信機能があります。
Twitterでは最近音声投稿機能が実装されました。
他にも音声コンテンツを配信できるサービスはたくさんあります。
ちなみにYouTuberのカグアさんは、複数媒体の更新数に挑戦していて(?)その数なんと41媒体!(2020年8月現在)
soundcloudは、本来音楽をアップするためのプラットフォームですが、ラジオを配信している人も多くいます。
Podcastランキングでも上位の人気番組「ドングリFM」は、メインの配信をsoundcloudで行っています。(そこから各サービスにも配信)
それぞれの特徴は?
それぞれのサービスの特徴や概要をあげてみます。
※まだ未完成なので、今後追記していきます。
Voicy(ボイシー)
- サービス開始 2016年9月
- 配信者は審査制
- 質の高い配信が特徴
- ライブ配信なし(2020年10月現在)
- 配信時間の制限 10分/1チャプターあたり
- ユーザー層 30~40代が多い?
- 配信者の収益化方法 プレミアムリスナー機能(2020年9月~)
- 外部ファイルのアップロード 対応なし
- マルチ配信 なし
RadioTalk
- サービス開始 2018年4月(2017年8月にベータ版公開)
- 誰でも配信できる(スマホ1台につき1アカウント)
- マニアックな内容のディープなトークが多め?
- ライブ配信 あり(2020年9月~)
- 配信時間の制限 12分
- ユーザー層 比較的若い世代(20代~)が多い?
- 配信者の収益化方法 さしいれ機能(リスナーが購入した”コイン”を使って送る)
- 外部ファイルのアップロード 対応なし
- マルチ配信 あり
Stand.fm
- サービス開始 2018年6月?
- 誰でも配信できる(複数アカウント可?公式ヘルプより)
- 質の高い配信が特徴
- ライブ配信あり(コラボも可)
- 配信時間の制限 なし
- ユーザー層 30~40代が多い?
- 配信者の収益化方法
- 投げ銭機能(ライブ配信中にプレゼントとして送る)
- SPP(スタンドエフエム パートナープログラム、再生時間に応じて収益が還元される。※審査制)
- 月額課金チャンネル機能(2020年10月~、審査制)
- 外部ファイルのアップロード 対応あり
- マルチ配信 なし
HIMALAYA(ヒマラヤ)
- サービス開始 2017年9月
- 誰でも配信できる
- ライブ配信なし
- 配信時間の制限 10分
- ユーザー層 ?
- 配信者の収益化方法 日本版は未対応?
- 外部ファイルのアップロード 対応ナシ
- マルチ配信 アリ
各Podcast(Apple、Google、Spotify)
オススメのアプリは?
初心者がとりあえず始めるなら、どのアプリを使うのがいいの?
この質問への回答は、「あなたがどんな人か」によって変わるので、一概には言えませんが、
まずはどれかそのサービスの配信を聴いてみることをオススメします。
アプリごとにユーザー層やジャンル、よく聞かれている内容がそれぞれ違うことが分かると思います。
だから、「どのアプリがいいですか?」と聞かれたら、聴いていて楽しいサービスを選べばいいと思いますというのが答えになります。
ぼく個人の意見ではRadioTalk、Standfm、Anchorあたりがオススメです。
理由として、RadioTalkとAnchorはマルチ配信(各ポッドキャストに自動で同時配信すること)できる機能があること。
Standfmは2020年10月現在で、もっとも盛り上がっているサービスだと思います。それとStandfmはSNS機能(コメントやいいね)も強いので、「まずは仲間が欲しい」という方にはおすすめです。
ちなみに管理人いわみは試行錯誤の末、「RadioTalkとstandfmの両方」という選択に至りました。
詳しくは別の記事に書いています。
どれかひとつ選ばなきゃダメ?
ぼく(いわみ)は現在複数配信しています。
(RadioTalk、Stand.fm、各Podcast、HIMALAYA)
別記事:複数配信する方法
アプリによってユーザー層が違う
ここからは個人的な感想であることはご了承ください。
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