2022年は音声配信の年になる

音声配信の未来を先読み。今やっておくべきことは?

音声配信
この記事の内容
  • プラットフォーム競争の行方
  • どのサービスが生き残るか?
  • いま音声配信を始めるなら
  • 選ぶべきアプリ

など、音声配信の未来を先読みして考えてみたいと思います。

(全て個人的な見解です)

 

Podcastの時代が来る?

 

音声配信がブームです。

スマホだけで手軽に配信できるアプリも増えました。

今から始めようとする人が迷ってしまうくらい、たくさんのアプリやサービスが乱立しているのが現状です。

 

しかし、遠くない未来に淘汰が起こるのではと思っています。

 

結論を先に言うと、音声配信はPodcastに回帰するのではと思っています。

現在は「独立配信系」と呼ばれる音声配信サービスがたくさんあります。(Voicy、stand.fm、Radiotalk、REC、HIMALAYAなど)

 

これらのサービスは時間をかけて淘汰され、5年後まで残っているのは2〜3アプリではないかと思っています。

独立配信系アプリの特徴について詳しく知りたい方はこちらをどうぞ。

 

 

そもそも音声配信の歴史はPodcastから始まりました。(最初のPodcast放送は2004年のアメリカ大統領選挙だとか。Wikipediaより

 

つまり、「音声配信は Podcastから始まり、Podcastに回帰するのではないか」

Podcastだけが残るとは思いませんが、Podcastが残るのは100%といってもいいのではと思います。

 

音声メディアが行き着く先はPodcast?

  • なぜPodcastが残るのか?
  • どこが優れているのか?

 

それは「プラットフォームの圧倒的な自由度」です。

「縛られない縦断的なプラットフォームだから」ということになります。

 

Podcastは、単一プラットフォームではありません。

Anchor.fmで配信したコンテンツも、Radiotalkで配信したコンテンツも聴けるし、soundcloudやWordPressにアップされたコンテンツも、すべてPodcastで聴取可能です。(RSS配信というシステム。先述の記事参照

Podcastなら、いろんなサービスで配信されたコンテンツを混ぜたプレイリストも簡単に作れますし、ダウンロードすればネット環境がなくても聴けたりと、聴く側にとっても便利なサービスです。

 

音声メディアのユーザーが増えていくと、単一サービスに依存しない網羅的・縦断的なプラットフォームが求められる。

「いろんな音声配信アプリのコンテンツ、一箇所で聴けたら便利なのにな」と思ったことのある人も多いのではないでしょうか。

数多のブログサービスが淘汰されて、最終的にWordPressになったみたいに。

テレビを録画するビデオテープがVHSに落ち着いたように。(VHSって知ってますか?)

 

Podcast=音声のWordPress

WordPressは、自由度の高いブログ作成ソフトで、サーバー開設やセキュリティ設定を自分でやる難易度の高さはありますが、圧倒的に自由度の高さやデータの保管性、バックアップ性から、本格的にブログをやる人はほとんど結局WordPressを選択していました。

つまりPodcastは、プラットフォームの縛りがない縦断的・網羅的なメディアと呼べます。

 

Spotifyの台頭

Podcastの時代がくると主張する、もう一つの理由があります。

それが「Spotifyユーザーが増加するだろうから」。

 

日本では音楽アプリとして認識されているSpotifyですが、海外ではPodcastを聴くサービスとしても人気です。

数年前にPodcast制作サービスのAnchorを200数億円※で買収するなど、Podcast事業にも意欲的です。

 

Spotify社の本丸は「音楽サブスクサービス」です。

 

それなのに、なぜ Podcastに注力するのか?というと、音楽と音声配信の親和性が高いからです。

無料のPodcastサービスとしての認知を高め、アプリのダウンロードが増やし、のちにユーザーが音楽サブスクの加入を検討した時に選ばれやすいのはいうまでもありません。

音楽サブスクサービスとしても、選曲のセンスやプレイリストの充実さにおいて、現時点でもダントツのサービスだと思います。

事実、Spotifyの音楽サブスクサービスのシェアは2019年で35%※で、世界トップ。いまもSpotifyの有料ユーザー は増加してます。

今後の音楽サブスク戦国時代?を見越して、外堀を埋めるようにPodcastを伸ばしに来たようにも思えます。

 

Spotifyのすごさ

使ってみるとわかるけど、Spotifyのアプリは使いやすいです。

ダウンロード再生とプレイリスト作成はながら聞きするにはとても便利。

ぼくはPodcast再生にはSpotifyしか使ったことはないです。他にも使いやすいアプリがあるのかもしれないけど、今ので満足しているので、今のところ検討はしていない。

これこそがSpotifyの狙いなのでは?

 

今のうちにPodcast配信を!

本題に戻ります。

音声配信のブームがもっと成長していって、Podcastに行き着くなら、今何をすればいいのか?

もちろんPodcastの配信です。

またはRSS配信できるサービスでの配信(Radiotalk、Anchor.fm)ちなみにStandfmは今のところRSS配信に対応していない。

standfmは外部ファイルには対応しているので、編集した音声ファイルをアンカーなどでPodcast配信しておく(Radiotalk は外部ファイル未対応)

ぼくは、standfmだけでなくRadiotalkと(スマホ2台)そこから Podcastにも配信しています。

他の音声配信プラットフォームは残らないの?

キャスオくん
キャスオくん

Podcastは確かに便利だよ。

だけど、standfmやRadiotalkだって残るのんじゃない?

音子さん
音子さん

ブログだってWordPressが主流とはいえ、はてなブログやアメブロだって現に残っているよ?

 

という声が聞こえてきそうです。

ブルーレイ・ディスクだって生き残っていますしね。Radiotalkはレーザーディスクとは違う!という声が聞こえてきそうです(誰から?)

 

現時点で人気のある音声配信サービスが急激に衰退することはないと思われます。

 

しかしスタートアップ企業なので、この先どう転ぶかは全くの未知数です。

 

その点で、Podcastは「システム」なので絶えることはないでしょう。

なので、音声配信の成長に乗りたいなら、Podcastはマストだと思います。

 

Podcastの意外なメリット:検索流入

それと、Podcastはブログ記事と同じように検索流入が狙えるのも大きな利点です。

Google podcastなら検索で画面上部に表示される。YouTubeの動画と同じく。音声配信を聞く文化がもっと定着してくれば、検索から音声を探す人も増えると思われます。

 

Podcastの3つのデメリット

そんなにポッドキャストポッドキャスト言ってるけど、 Podcastにだってデメリットはあるんじゃないか?と思うかもしれません。

確かにデメリットはあります。3つあげてみます。

キャスオくん
キャスオくん

3つもあるんだ…

 

①現在のPodcastは中高年向けのコンテンツが多い。

Podcastの人気番組のランキングを見てみると、ニュース解説や民放ラジオの切り売り的なコンテンツなどが上位を占めています。

 

エンタメ的なコンテンツもあるけど、3〜40代以上に向けられてそうな番組が多いのが現状です。(サンドウィッチマンの東北魂、大竹まことのゴールデンラジオなど)

 

まだpodcastは「オッサンのメディア」と呼ばれても仕方ないかもしれません。

しかし、最近は変わってきています。

2019年に開設したJAPAN Podcast award最優秀賞を受賞した歴史キューレーションのコテンラジオやドングリFMは20代〜高年齢まで幅広く楽しめる番組です。20代のリスナーも多いです。

 

②競合がハイレベルすぎる

キャスオくん
キャスオくん

podcastはハイクオリティなコンテンツでないと聞かれないんじゃない?

 

確かに今はそうです。しかし、それもPodcast若者人口が増えていくと、状況は変わると思っています。

 

理由は、Podcastはなんといっても自由度が高いからです。プラットフォーム横断的な聴き方は慣れたらやめられないはず。

 

③SNS機能がない

Podcastにはコミュニケーション的な機能がありません。

たまたま見つけたコンテンツが気に入って、それを伝えたかったら別媒体(Twitterとか)で発信するしかありません。

それに比べると、独立系と言われるアプリにはコメント機能やリアクション(いいねなど)が備わっているアプリが多いです。

特にstand.fmは「音声のSNS」的なポジションを取りつつあります。

逆にいうと、 Podcast以外のサービスが唯一優っている点が、このSNS機能だと思います。

→コメントや繋がりはTwitterなどを使うpodcasterが多い。

→人気チャンネルには別コミュニティ(例:裏ドングリ)

 

今は併用配信がベスト

だから今はstandfmなどのSNS的な要素があるプラットフォームでも併用配信しておくのがいいと思います。

まとめ

音声配信の行き着く先は「Podcast」だと思っています。

全ての音声配信サービスが「Podcast的な存在を目指している」とも言えます。

この先音声配信がもっと一般的になっていった先には、自然とPodcastに辿り着くのではないでしょうか。

 

だから、現在の時点から Podcastを念頭に音声配信しておくのが賢いと思っています。

stand.fmなどのRSS対応していないサービスなら、いったん外部ファイルに収録してアップロード、Anchorなどにも流してRSS配信すれば同時配信できます。

RadiotalkはRSS配信可能です。ポッドキャスト配信設定をしておきましょう。

 

最後に自分のこと

ぼく自身も現在はRadiotalkからRSS配信しています。

しかし実はRadiotalkには、デメリットが2つあります。

・制限時間がある(12分)
・外部ファイルが使えない

Anchorにも配信するか思案中。でもそれだと手間が増えるので悩みどころではあります。

 

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

 

おわります。

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